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山本邦山の素顔

洌山Pの見た山本邦山

山本邦山の『普段』を近い距離で見続けてきた尺八演奏家・田辺洌山によるコラムです。スポットライトを浴びたカリスマ芸術家が見せた日常の姿を通して、人間・山本邦山の素顔に迫ります。

<その1>
出会いは「尾高賞」
今でこそ師の演奏を評価し選出、ベストセレクションと称するアルバムを制作しているが、40年ほど前大学に入学したばかりであった私は、岡山の実家でN
響の放送を見ていた。
尾高賞とは邦人のオーケストラ作品に贈られる年次賞で、その年は廣瀬量平「尺八協奏曲」石井真木「モノプリズム」(鬼太鼓座/太鼓協奏曲)であった。
もちろん尺八奏者は師山本邦山、白い着物に金袴若き尺八奏者が燕尾服のオーケストラを従えての颯爽たる姿、兎に角かっこいい!
その当時尺八の現代音楽など全く理解出来なかったが、父親の演奏・指導する同じ楽器とは到底思えなかった。
その時私が漏らした「こんな尺八なら・・・」一言
で、待ってましたとばかり親父に「邦山さんに連絡しておくから」と言われ、尺八を持たされ東京の大学に進学することになる。続く・・・
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